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金木犀と悪魔な執事
第10章 近づく距離、遠くなっていく距離
七織はそんな月が可愛くて
少しドキッとして月から視線を逸らす
『可愛いすぎだから……』
「え?」
七織の小さな呟きを月は聞き取れず
聞き返したが、何でもない
と、七織に言われ
何を言っていたのか
少し疑問に思っていたその時ーー
ーーードンッ!!
「ーーきゃ!!」
月は前を見ていなかったため、
はしゃいでいて、月に気づかなかった
小さい男の子とぶつかってしまった
男の子は月にぶつかると
尻餅をついて泣き出してしまった