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金木犀と悪魔な執事
第10章 近づく距離、遠くなっていく距離
「これ、さっきの男性の方が
選ばれたんですよ」
ーー七織さんが?
驚いた顔で店員さんを見ると
店員さんは続けて口を開く
「慌てて店に入ってきて私、
驚いたんですよ。そしたら、
『"大事な人"今から運んでくるから
それとそれ着させてください』
って店入って数秒で服決めて
また飛び出していったんですよ」
ーー七織さん、1度この店に来て
それから私を迎えに来たの?
……だから私を抱えている時
息が切れてたんだ…!