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金木犀と悪魔な執事
第10章 近づく距離、遠くなっていく距離



それに……"大事な人"って



確かに七織さんは婚約者だけど

そうやって思ってくれてたなんて……



月は顔を赤くしながら

店員さんに手伝ってもらったおかけで

スムーズに着替えられた



最後に店員さんは、

お似合いです

と笑顔で言ってくれて、

月は、ありがとうございます

とお礼を返すのだった





服を着替え終えて試着室から出ると

後ろを向いていた七織さんが

月の方へ振り向く



「お待たせしました七織さん」




『ーーっ!』



七織は思わず息を呑む





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