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金木犀と悪魔な執事
第10章 近づく距離、遠くなっていく距離
笑顔で歩み寄ってくる月が
あまりにも綺麗で
息をするのを忘れる程だったーー
頬の色とワンピースの色が合って
まるでその服が、
月のために作られたような感覚
七織は少し赤くなった顔を
月から隠すように店員さんの方へ向く
『店員さん、ありがとうね』
そう言うと再び月と手を繋ぎ、
店を後にした
だいたいの買い物が終わって
月と七織は近くにあるカフェに入った
外のテラスに案内され、
2人はお洒落なチェアに腰掛ける