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金木犀と悪魔な執事
第10章 近づく距離、遠くなっていく距離



これで男の子は気兼ね無く、

今日1日楽しく過ごせているはず



七織は思い返して、

再び月の行動に感激する



『もし私が月の立場だったら

怒りはしなかったかもしれないけど、

きっと月みたいに機転の利いた

心遣いはできなかったと思う』



月は、七織が素直に

すごいと褒めてくれるのが嬉しくて



「そんなすごいことじゃないです」


と言いながら顔の前を両手で隠す




するとカフェ店員さんが

コーヒーとミルクティーを

運んできてくれた




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