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金木犀と悪魔な執事
第10章 近づく距離、遠くなっていく距離
「いただききます」
月は1口ミルクティーを飲むと
あまりの美味しさに頬を緩める
「……美味しいなぁ」
ハッと我に返って七織さんを見ると
もう既に遅く、バッチリ緩んだ顔を
目撃されてしまった
『あははっ、月は本当に面白いね』
七織さんに笑われたのに
何故か月は悪い気がしなくて、
えへへ…と言って笑い返す
『そう言えば月にさ、
言いたいことあったんだよ』
月は手を止めると七織の方を見る
「な、何ですか?」