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金木犀と悪魔な執事
第10章 近づく距離、遠くなっていく距離
月は何が来るのかと身構える
『昨日会った時、月は私に
"初めまして"って言ったけど、
実は初めてじゃないんだよ』
「……へっ?」
月は間抜けな声で聞き返す
それに七織はクスッと笑う
『覚えてないのも無理ないよ。
当時は月が5歳で私は12歳だったし、
1度しか会ってないから
覚えてた方が凄いよ』
「え?どこで会ったんですか?」
月は思った事をそのまま率直に聞く
『もちろん、あのお屋敷でだよ。
それに当時は怜も居たから
月は怜とも面識あるはずだよ』
ーーー!!?