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金木犀と悪魔な執事
第11章 秘密ーSecretー
怜は七織に向かって
礼儀正しく綺麗にお辞儀をする
『ただいま、怜』
笑顔で言葉を交わした怜と七織
しかしすぐにその顔からは笑顔が消えた
そして2人の間に、
真剣な、それでいて冷たいような、
何とも言えない雰囲気が流れる
静かな廊下には
怜と七織の足音がコツコツと響いて
お互い逆の方向へ向かおうとして
だんだん距離が近づいていく
怜はすぐ目の前に居る
何も喋らない七織に軽く礼をすると
そそくさとその場を去ろうと
すれ違った瞬間ーー