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金木犀と悪魔な執事
第6章 〜優人〜
まず最初に月の財閥が
どんな事をしているのかを教えた
銀行の大手である永原財閥
まさか自分の両親が
そんな仕事をしていたとは知らず
親の事なのに知らないのが
とても情けなくなってきた
いくら幼い頃亡くなっていて
顔も写真でしか知らないからって、
祖母達も自分から
月に教えなかったとはいえ、
両親を知らなさすぎるのだ
…こんな私で跡を継げるのか
そんな事を思っていたら
優人の話を聞きながらも、
知らぬ間に唇を少し噛んでいた
月の表情は暗く、
どこを見ているのかよくわからない