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金木犀と悪魔な執事
第6章 〜優人〜



優人は月の背中を押して

スタート位置に立たせると

月の両肩にぽん、と手を置いた


『月はいつも歩く時、

緊張しながら歩くか?』


月は首を横に振る


『なら、いつも通りに歩いてみ。

その変わり前をしっかり見るんだ。

下は向くなよ』



肩の力を抜く

いつも通りに歩く

そして前を向く



落ち着いてやるんだ私…!



優人は肩から手をどけると、

変わりに月の頭に本を乗せた



それを合図に月が歩き出す





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