この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
金木犀と悪魔な執事
第6章 〜優人〜
月の腰まである真っ直ぐ長い黒髪が
ゆらゆらと揺れる
本は頭から落ちていない
そして残り数センチの時、
だんだん近づく壁に手で触れた
「ーー!!!やったーー!!!」
午前中の失敗が嘘だったように
その1回で月は、
ウォーキングを成功させた
「優人!!出来たよ!!」
『やったな月!!』
どちらからともなく、
両手でハイタッチをして
2人ではしゃいで喜んだ
『月、早く終わったご褒美だ。
外へショッピングに行かないか?
そろそろ外の空気が恋しいだろう』