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金木犀と悪魔な執事
第6章 〜優人〜
20分後、優人は部屋に戻ってきた
『さあ、いくぞ月』
「うん!お待たせ」
私は白のフリル付きの長袖に
黄色のスカートをはき、
長い髪をポニーテールにした
月は迎えに来てくれた優人の元へ
笑顔で駆け寄った
でも何故か優人は顔も合わせず
後ろへそっぽを向いてしまった
「ゆ、優人、何か私変だった?」
戸惑いながら聞くと、
優人は振り返らずに口を開いた
『……その服、似合ってる』
そう言ってスタスタと優人は
先を歩いていってしまった
残された私は、くすっと笑うと
待ってよー
と、言いながら後を追った