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快楽漬けにされた私
第4章 思い出しながら……※
『してないよ』
『なんとなく聞いてみただけ』

真麻はカズに嘘をついたことに申し訳なさを感じたが、性欲の強い女と思われることは恥ずかしかった。

カズからの返信はすぐに来た。

『嘘つけ(笑)』
『真麻、今も触ってるの?』

真麻は迷った。本当のことを言うべきか、否定するべきか。考えた挙句、真麻は答えをぼかすことにした。

『どう思う?』
『触ってると思う?』

真麻はカズからの返事を待った。カズからの返事は一分も待たずにすぐに届いた。

『絶対触ってると思うね(笑)』
『真麻、気持ちいい?』

真麻はカズに見透かされていることが恥ずかしかった。しかし、カズはさっきも『気持ちいい?』と聞いてきた。その時の声が頭の中に反響する。

真麻は迷いながらも、返信する。

『気持ちいい(笑)』
『さっきのこと、思い出してた』
『あんな体験初めてだった』

またすぐにカズから返事がくる。

『だから言ったでしょ、痛くないって』
『真麻、またしよ♪』
『今度やりたいこととかある?』

真麻は嬉しかった。カズのほうから会いたいと言ってくれた。またカズに会いたいし、何より全身で快楽を感じることができることが嬉しかった。

『やりたいことは……わからないかな』
『カズはやりたいことあるの?』

真麻は性的なことに疎かった。やりたいことを聞かれても、今日も十分すごかったとしか考えられない。これ以上のこととはどういうものか想像がつかなかった。

カズからの着信音が鳴る。

『やりたいことはいっぱいあるよ』
『俺、変態だから』
『それで前の彼女にフラれた(笑)』
『だから身体の合う人がいい』
『真麻は俺が変態でも引かない?』

真麻は少し戸惑った。変態と言われて想像するのは、中年の痴漢や露出狂だ。でもカズは年も若くて、キラキラと輝くような雰囲気を持っており、そんな姿は想像できない。
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