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快楽漬けにされた私
第2章 出会い
カズとの待ち合わせ当日、真麻は緊張していた。数年ぶり、ほんの数回しか経験したことのないセックスを、初対面の人とするのだ。
待ち合わせの場所にも、30分前についてしまった。気合を入れて化粧してきたのに、日差しが強くてすぐに化粧が崩れそうだ。
持っている服の中で一番自信のあるベージュのワンピースを選んだけれど、気合が入りすぎている気がする。シンプルにジーンズでもよかったかもしれない。
周りに誰も見ていないことを確認し、待ち合わせ時間の5分前に『着いたよ』とメッセージを送った。30分前から待っていることは知られたくなかった。
メッセージはいつものようにすぐに既読になり、『もうすぐ着く』と返事が来た。
真麻は3回深呼吸して、気持ちを整えようとした。しかし、何度深呼吸しても緊張はほぐれなかった。
「真麻?」
「へぇ!?」
突然真麻を呼ぶ声が聞こえた。てっきりカズは正面の改札から出てくると思っていたため、不意打ちの横からの言葉に思わず変な声が出てしまう。
「あれ、真麻さん……じゃないですか?」
目の前の男性が困ったように言う。
「あ、いえ、真麻です。カズ?」
真麻は急いで返事をする。
「そそ。よかった。真麻で当たってた」
カズは笑顔を見せた。その時、初めて真麻はまともにカズの顔を見た。
くっきりとした二重に高い鼻。茶色く染めた髪はしっかりとスタイリングをしてあり、まるで服屋の店員のようにおしゃれなファッションだ。
まるで少女漫画の中から飛び出してきたような青年に、真麻は息を飲んだ。自分には不釣り合いなくらい、輝いている人だと感じた。
「俺の住んでるとこ、すぐそこなんだ」
カズは真麻の手を引いて歩き出した。真麻はカズが進むがままについていくが、自分から話を切り出すことができない。
五分ほど歩くと、カズが一軒の家の前で足を止めた。
「着いたよ」
カズが笑顔で言う。
「ここって、一軒家?実家暮らしなの?」
真麻は戸惑っていた。
「違う違う。一人暮らし。一戸建てなのに格安だったんだ!」
カズはポケットからキーホルダーを取り出し、玄関の鍵を開けた。
「さあ、入って。ちょっと散らかってるけど」
カズの言葉に、真麻は玄関をくぐる。
真麻はこの時知らなかった。そこは二度と戻ることができない、快楽の世界の入り口だった。
待ち合わせの場所にも、30分前についてしまった。気合を入れて化粧してきたのに、日差しが強くてすぐに化粧が崩れそうだ。
持っている服の中で一番自信のあるベージュのワンピースを選んだけれど、気合が入りすぎている気がする。シンプルにジーンズでもよかったかもしれない。
周りに誰も見ていないことを確認し、待ち合わせ時間の5分前に『着いたよ』とメッセージを送った。30分前から待っていることは知られたくなかった。
メッセージはいつものようにすぐに既読になり、『もうすぐ着く』と返事が来た。
真麻は3回深呼吸して、気持ちを整えようとした。しかし、何度深呼吸しても緊張はほぐれなかった。
「真麻?」
「へぇ!?」
突然真麻を呼ぶ声が聞こえた。てっきりカズは正面の改札から出てくると思っていたため、不意打ちの横からの言葉に思わず変な声が出てしまう。
「あれ、真麻さん……じゃないですか?」
目の前の男性が困ったように言う。
「あ、いえ、真麻です。カズ?」
真麻は急いで返事をする。
「そそ。よかった。真麻で当たってた」
カズは笑顔を見せた。その時、初めて真麻はまともにカズの顔を見た。
くっきりとした二重に高い鼻。茶色く染めた髪はしっかりとスタイリングをしてあり、まるで服屋の店員のようにおしゃれなファッションだ。
まるで少女漫画の中から飛び出してきたような青年に、真麻は息を飲んだ。自分には不釣り合いなくらい、輝いている人だと感じた。
「俺の住んでるとこ、すぐそこなんだ」
カズは真麻の手を引いて歩き出した。真麻はカズが進むがままについていくが、自分から話を切り出すことができない。
五分ほど歩くと、カズが一軒の家の前で足を止めた。
「着いたよ」
カズが笑顔で言う。
「ここって、一軒家?実家暮らしなの?」
真麻は戸惑っていた。
「違う違う。一人暮らし。一戸建てなのに格安だったんだ!」
カズはポケットからキーホルダーを取り出し、玄関の鍵を開けた。
「さあ、入って。ちょっと散らかってるけど」
カズの言葉に、真麻は玄関をくぐる。
真麻はこの時知らなかった。そこは二度と戻ることができない、快楽の世界の入り口だった。