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花屋のあの人
第1章 ⒈始まりと出会い
「ご馳走様でした」
自炊はある程度は出来る。
適当なものを作って今日も綺麗に平らげた。
実家では両親が共働きだった為
家のことは殆どを斎がやってきた。
その毎日が今を助けてくれている。
使った皿をシンクへと運び、水を貯めた桶へとつけ、
ふう、と一息つく。
「…それなりに片付いてきたな」
ここに来た時には 部屋には何もなく、
ただ段ボール箱の山があるだけだった。
でも今は ある程度の家具があり 生活感は出てきたはずだ。
斎はふと、時計に目を向ける。
時刻は午前10:30
「ある程度片付いたし 街の散策にでも行ってみるか」
誰にいうでもなくそう呟いた斎は
部屋着から着替える為に着ているものを脱ぐ。
その表情は心なしか緩んでいる気がする。
なんせまだ殆ど出歩いたことのない街を散策するわけで
心が踊らないわけがない。
誰しもが 新しい場所へ一歩踏み出す時にはわくわくするものだ。
自炊はある程度は出来る。
適当なものを作って今日も綺麗に平らげた。
実家では両親が共働きだった為
家のことは殆どを斎がやってきた。
その毎日が今を助けてくれている。
使った皿をシンクへと運び、水を貯めた桶へとつけ、
ふう、と一息つく。
「…それなりに片付いてきたな」
ここに来た時には 部屋には何もなく、
ただ段ボール箱の山があるだけだった。
でも今は ある程度の家具があり 生活感は出てきたはずだ。
斎はふと、時計に目を向ける。
時刻は午前10:30
「ある程度片付いたし 街の散策にでも行ってみるか」
誰にいうでもなくそう呟いた斎は
部屋着から着替える為に着ているものを脱ぐ。
その表情は心なしか緩んでいる気がする。
なんせまだ殆ど出歩いたことのない街を散策するわけで
心が踊らないわけがない。
誰しもが 新しい場所へ一歩踏み出す時にはわくわくするものだ。