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花屋のあの人
第2章 第2章 2.友人のお誘い
「あ、いや…俺も両親がいる街からこの街に越してきたんです。新しい土地で新しい生活を始めたくて…」
しどろもどろになりながら自分のことを語ってしまい、すぐに彼の瞳を盗み見る。
彼は今まで見たことないような優しい笑みを浮かべていた。
「僕と貴方は似た者同士なのかもしれませんね。花が好きなことも同じですし!」
なんて告げた彼は1人うんうんと頷く。そしてすぐにはっとした表情になり斎へと視線を戻し、
「そういえば、まだ名乗ってませんでしたね。僕は宝生 瑞樹(ほうしょう みずき)といいます。宜しくお願いします」
と、丁寧に自己紹介をする。彼ー瑞樹に続き斎も慌てて口を開き、
「俺は、深山…深山 斎と、いいます」
「斎さん…ですね」
小さく瑞樹が口にした自分の名前が特別なものに感じた。
「そうだ!今日は初めて来店…というか僕が引きずってきてしまったので…なにか好きな花をプレゼントしましょう!」
そう言った瑞樹に斎は目を見開く。
「い、いや…!悪いですって…」
と、慌てて遠慮の言葉を告げると瑞樹の顔がずいっと近づいた。
「僕が斎さんと仲良くなりたいがためのプレゼント、と言っても受け取ってくれませんか?」
なんて照れくさそうに告げた瑞樹に斎の胸の鼓動はさらにはやまっていく。
「そ、その…あの…ありがとう、ございます…」
この状況から早く脱したくて斎は素直に受け取ることを選んだ。そんな斎の様子に満足そうに微笑み瑞樹は顔を離す。
斎は安堵の息を漏らせば胸元へと手のひらを当てる。
病気なのでは?と疑われてしまうほどの鼓動の速さに自分でも驚いてしまう。
「心臓が…もたない…」
と、小さく呟いた言葉は瑞樹には届いていなかったらしく、再び斎は安堵の息を漏らした。
しどろもどろになりながら自分のことを語ってしまい、すぐに彼の瞳を盗み見る。
彼は今まで見たことないような優しい笑みを浮かべていた。
「僕と貴方は似た者同士なのかもしれませんね。花が好きなことも同じですし!」
なんて告げた彼は1人うんうんと頷く。そしてすぐにはっとした表情になり斎へと視線を戻し、
「そういえば、まだ名乗ってませんでしたね。僕は宝生 瑞樹(ほうしょう みずき)といいます。宜しくお願いします」
と、丁寧に自己紹介をする。彼ー瑞樹に続き斎も慌てて口を開き、
「俺は、深山…深山 斎と、いいます」
「斎さん…ですね」
小さく瑞樹が口にした自分の名前が特別なものに感じた。
「そうだ!今日は初めて来店…というか僕が引きずってきてしまったので…なにか好きな花をプレゼントしましょう!」
そう言った瑞樹に斎は目を見開く。
「い、いや…!悪いですって…」
と、慌てて遠慮の言葉を告げると瑞樹の顔がずいっと近づいた。
「僕が斎さんと仲良くなりたいがためのプレゼント、と言っても受け取ってくれませんか?」
なんて照れくさそうに告げた瑞樹に斎の胸の鼓動はさらにはやまっていく。
「そ、その…あの…ありがとう、ございます…」
この状況から早く脱したくて斎は素直に受け取ることを選んだ。そんな斎の様子に満足そうに微笑み瑞樹は顔を離す。
斎は安堵の息を漏らせば胸元へと手のひらを当てる。
病気なのでは?と疑われてしまうほどの鼓動の速さに自分でも驚いてしまう。
「心臓が…もたない…」
と、小さく呟いた言葉は瑞樹には届いていなかったらしく、再び斎は安堵の息を漏らした。