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花屋のあの人
第2章 第2章 2.友人のお誘い
「斎さんは、何か好きな花とかってあるんですか?」
「え、あ…そう…ですね…」
斎は瑞樹の問いかけに少し考え込む。
"好きな花"なんて考えたことがなかった。
花屋に並ぶ色とりどりの花を『綺麗だな』なんて漠然と思っていたぐらいで。
取り敢えず店内を見渡してみる。
すると、店内に並ぶたくさんの花たちの中に鮮やかな赤色の花を見つけた。
名前も知らない花に惹かれた斎は、
「これが、好きです」
と、答えその花を指さした。
斎のさした指先の行方をゆっくりと辿り、花へとたどり着いた瑞樹は柔らかい笑みを浮かべ、その花を手に取り斎の目の前へと差し出し、
「アネモネが好きなんですね」
と、斎へと微笑んだ。
その微笑みにおさまってきた鼓動が早鐘を打つ。
声が出ずにただただ頷くことしか出来ない斎はこくこくと頷いた。
そんな斎を見た瑞樹はくすりと笑みをこぼし、
「アネモネの花言葉って知ってますか?」
と、問いかけた。
「え、あ…そう…ですね…」
斎は瑞樹の問いかけに少し考え込む。
"好きな花"なんて考えたことがなかった。
花屋に並ぶ色とりどりの花を『綺麗だな』なんて漠然と思っていたぐらいで。
取り敢えず店内を見渡してみる。
すると、店内に並ぶたくさんの花たちの中に鮮やかな赤色の花を見つけた。
名前も知らない花に惹かれた斎は、
「これが、好きです」
と、答えその花を指さした。
斎のさした指先の行方をゆっくりと辿り、花へとたどり着いた瑞樹は柔らかい笑みを浮かべ、その花を手に取り斎の目の前へと差し出し、
「アネモネが好きなんですね」
と、斎へと微笑んだ。
その微笑みにおさまってきた鼓動が早鐘を打つ。
声が出ずにただただ頷くことしか出来ない斎はこくこくと頷いた。
そんな斎を見た瑞樹はくすりと笑みをこぼし、
「アネモネの花言葉って知ってますか?」
と、問いかけた。