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あいの向こう側
第9章 blue
『そうじゃなくて。
食べよう?コーヒーが冷たいうちにさ。
何でこんな平凡なおばさんのアパートに来るのかなぁと不思議に思って』
私は抹茶ロールにフォークを刺した。
『………
え、一年位経つのに今さら…………』
蒼生は何故かショックを受けたように途切れ途切れに言う。
『お。スゴい、
小豆がクリームに入ってる♪ウマ〜』
私はせっかく蒼生が差し入れしてくれたのだし、
と抹茶ケーキにパクついた。
『あのさ……
りかさん、もしかして分かってないとか?』
『ふぐ?』
ロールケーキを口いっぱいに頬張って変な声がでた。
『俺ら、付き合ってるんだよね?』
蒼生がそう言うと私は思わず噎せた。
『ガフッ………
ケホッ、ケホ……』
慌ててコーヒーを流し込む。
そして息が整うと、
『な、何言ってんの?』と蒼生を見た。
『え、違うわけ?
りかさんは何のつもりなの?』
『……………何って………………』
真剣な表情の蒼生を見て、私は長く思っていたことを訊ねてみた。
『蒼生の遊び相手じゃないの?若くてキレイなコたちに飽きたとかで』
『ちょっと…………
何それ、本気で言ってるの?
俺、一度も遊びだなんて思ったことねーよ』
と私の手首を掴む。
食べよう?コーヒーが冷たいうちにさ。
何でこんな平凡なおばさんのアパートに来るのかなぁと不思議に思って』
私は抹茶ロールにフォークを刺した。
『………
え、一年位経つのに今さら…………』
蒼生は何故かショックを受けたように途切れ途切れに言う。
『お。スゴい、
小豆がクリームに入ってる♪ウマ〜』
私はせっかく蒼生が差し入れしてくれたのだし、
と抹茶ケーキにパクついた。
『あのさ……
りかさん、もしかして分かってないとか?』
『ふぐ?』
ロールケーキを口いっぱいに頬張って変な声がでた。
『俺ら、付き合ってるんだよね?』
蒼生がそう言うと私は思わず噎せた。
『ガフッ………
ケホッ、ケホ……』
慌ててコーヒーを流し込む。
そして息が整うと、
『な、何言ってんの?』と蒼生を見た。
『え、違うわけ?
りかさんは何のつもりなの?』
『……………何って………………』
真剣な表情の蒼生を見て、私は長く思っていたことを訊ねてみた。
『蒼生の遊び相手じゃないの?若くてキレイなコたちに飽きたとかで』
『ちょっと…………
何それ、本気で言ってるの?
俺、一度も遊びだなんて思ったことねーよ』
と私の手首を掴む。