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あいの向こう側
第2章 肉食女子
「へぇ、
面白い人なんだね」

スーツ姿のその男は、
駅近くのショッピングモールで物色中だった沙映の目に留まり、
男から夜景が見えるレストランに誘ってきた。


左手の薬指に入っていた指輪を、
テーブルの下で外してそっとバッグに入れたのを沙映は盗み見た。


―合格だ。


「面白いですか?
冷たいんじゃないのかなぁ」


「いや、
sexだけを堪能するのは凄くシンプルで正直なことでしょう?
恥ずかしがって遠回しに遠慮したり、
欲望を抑えて無知なフリをする女性より面白い。
で、
単刀直入に僕としたいんだろう?」


「ええ」


「じゃあこのあとゆっくり楽しもう」




―――――――――
「ああっ、はあっ……」

「すごくキレイだ…
こんなカラダは初めてみたよ………」

「ああんっ、
そこ……気持ちいいっ」


男とホテルでまぐわう。

沙映は四つん這いになり、
髪を揺らして後ろから刺さる男の塊を、
全身で受け止めている。



「ああ………
もっと突いてぇ……」


「はあ…っ、
君のナカは熱い……
地獄の火炎のようだ……」

男は言葉を並べて自ら酔うタイプらしい。
多弁だった。
(こういうのもたまにはイイ……)

沙映はくるりと動き仰向けになった。


男は脚をV字に抱え持ち、挿入してきた。

滴りが飛び散り流れ、
シーツまでシミを作っている。

沙映は男の肩を指が食い込むほど握り、
何度も何度も自ら矢に貫かれるよう動く。


汗がべとつき、
どちらの何の液体か分からなくなるまで絡む。


「ああっ、はああんっ…」
男のそれは短く太い。
膣を埋めつくして入り口付近は既に感じ過ぎてマヒしている。
男が挿入したままヒダを指で撫でると、
沙映は「ああっ!!
あああん!」歓喜の声をあげた。


男はその声に煽られるように、
スピードをあげた。




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