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あいの向こう側
第21章 ぬれたま
_____『あ』
やば。
「あ」って言ってしまった。
『おはよう。
ハンドタオル、ありがとう』
山倉まいはバスに乗るなり俺に向かって歩いてきた。
細い真っ白な手首が見える。
『良いのに、こんなの』
フワッと甘い匂いがする。
(うーわ~~~~~。
めちゃめちゃ可愛い………)
昨日は雨に濡れてたからか?
晴れの今日は一段と可愛い。
何だこの目の大きさ!
____相変わらずバスは閑散としたまんま、
足場の悪い道を揺れながら走る。
『これ、お礼…………。
良かったら使って?』
山倉まいは隣に座るなり、
薄ピンク色の包装紙を取り出した。
『え、良いのに!
…………でもありがたく使おうかな…………』
手にすると包みは柔らかくて、
ハンカチかハンドタオルなのだと分かった。
『私の好みで選んだから、
気に入らないかもしれないけれど』
包みを開くと、
シンプルな青いハンドタオルが出てきた。
『いや。使うわ、ありがとう』
『昨日はあんなどしゃ降りだったのにね。
今日はこんな晴れてる』
まいは外を眩しげに見た。
(………………何だコレ)
ふと、山倉まいの鎖骨に痣のような点が見えた。
しばし考える。
どこかで見たことがあるような、
無いような………………………
『あ!
……………そうだね、晴れてんな~』
何気なさを装ったが、
内心バクバクだ。
(キスマークじゃん…………)
俺は女っ気があまり無い。
中学の時に何人か付き合って、
sexもした。
sexだけなら楽なのに、
女子ってのは付随する色々ばっか求めてくる。
〔何でLINE無視すんの?〕
〔A組のコと話してたんでしょ?〕
〔涼って醒めてるよね〕
あーそうだよ、
LINEは面倒だしA組のコとは委員が同じだし俺は醒めてるよ。
そう言い返して終わったっけなー…………
思い出した。
sexした時のキスマーク。
やば。
「あ」って言ってしまった。
『おはよう。
ハンドタオル、ありがとう』
山倉まいはバスに乗るなり俺に向かって歩いてきた。
細い真っ白な手首が見える。
『良いのに、こんなの』
フワッと甘い匂いがする。
(うーわ~~~~~。
めちゃめちゃ可愛い………)
昨日は雨に濡れてたからか?
晴れの今日は一段と可愛い。
何だこの目の大きさ!
____相変わらずバスは閑散としたまんま、
足場の悪い道を揺れながら走る。
『これ、お礼…………。
良かったら使って?』
山倉まいは隣に座るなり、
薄ピンク色の包装紙を取り出した。
『え、良いのに!
…………でもありがたく使おうかな…………』
手にすると包みは柔らかくて、
ハンカチかハンドタオルなのだと分かった。
『私の好みで選んだから、
気に入らないかもしれないけれど』
包みを開くと、
シンプルな青いハンドタオルが出てきた。
『いや。使うわ、ありがとう』
『昨日はあんなどしゃ降りだったのにね。
今日はこんな晴れてる』
まいは外を眩しげに見た。
(………………何だコレ)
ふと、山倉まいの鎖骨に痣のような点が見えた。
しばし考える。
どこかで見たことがあるような、
無いような………………………
『あ!
……………そうだね、晴れてんな~』
何気なさを装ったが、
内心バクバクだ。
(キスマークじゃん…………)
俺は女っ気があまり無い。
中学の時に何人か付き合って、
sexもした。
sexだけなら楽なのに、
女子ってのは付随する色々ばっか求めてくる。
〔何でLINE無視すんの?〕
〔A組のコと話してたんでしょ?〕
〔涼って醒めてるよね〕
あーそうだよ、
LINEは面倒だしA組のコとは委員が同じだし俺は醒めてるよ。
そう言い返して終わったっけなー…………
思い出した。
sexした時のキスマーク。