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あいの向こう側
第23章 か・わ・い・そ・う
『____あら。
しのぶからだわ』

ママの右手が茶封筒を握る。



『おばさんから?
へぇ、また写真かなぁ』


しのぶさんというのはママの姉だ。



私生児を生んだ娘を恥じたらしい祖父母は、
ママを勘当したそうで。

しのぶさんだけは月に一度、
必ず便りをくれる。




仕事で海外に住んでいるから会ったのは小さい頃に3度だけ。


大きな二重まぶたに、
上がった口角。


双子かってくらいママと同じ顔をしている。



『おー、
どこの山だろうね?』

毎回写真が添えてある。

しのぶさんは映ってなくて、
専ら景色写真ばかり。


けど、
一目で日本じゃないと分かる写真は実雪には新鮮だ。




『さ、
シャワー浴びようっと。
ママ、歯磨きしたら置いといてね』

実雪は欠伸をしながらバスルームに向かった。




_____こうやって一日が終わる。


熱いシャワーを浴びながら、
おっさん客に揉みしだかれた小さな乳房を撫でる。


また明日。
進学費用のためだけに実雪はサナになり切る。



















___眞麻【まあさ】はセーラー服の袖口を目元に当て泣いていた。


登校した実雪は、
朝イチから泣いている友人にびっくりして小走りに寄る。『どうしたの?』


『ユウダイにラインブロックされた~……………』


泣きながら言う眞麻。


ユウダイ?

ああ、確か彼氏。



『え、そうなんだ………何かあったの?』
実雪は妙にさめざめした気分で眞麻の肩に手を置く。


(いいなぁ、暇で。
彼氏にブロックされたくらいで朝から泣けるなんて、
楽だろーな)


とりあえず味方のフリをしておけばよい友人関係。





















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