この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
あいの向こう側
第23章 か・わ・い・そ・う
そうだ。
もう少し、からかってやろっと。
サナは『フン。
待ちなさい?特別にしてあげるわ、このサナ様が』
と鼻を鳴らしバッグから携帯を取り出した。
ツカツカ戻り、
ハゲ男に『どうしたいの?
言ってごらん?』とキツく言う。
『さ……………触らせてくださいっ………』
頬を紅潮させ、
ハゲ男はサナを見上げた。
ワイシャツのボタンを外して下着が見えている。
オヤジが着る、ダサい下着だ。
カシャッ。
スマホで写真を撮ってやる。
『…………………えっ……………』
ハゲ男は驚く。
『どお?
シャッター越しの顔、滑稽よ』
興奮してきた。クックックックッと自分のものとは思えない笑いが出る。
カシャッ、カシャッと何枚もボタンを押す。
『____何するんだ!!やめろ!!』
突然、ハゲ男が立ち上がりスマホを奪う。
『何すんのよ!返しなさいっ』
サナは慌ててハゲ男のワイシャツを掴む。
『写真なんて聞いてないぞ!
私には会社での立場だってあるんだっ』
激昂するハゲ男。
スマホを取り返したサナは、
怒りが湧いた。
『は?
バッカじゃない?こんなトコに来といて、
撮られるのが嫌だもないでしょ!!
虐げられることでしか興奮しないのに』
____教室が浮かぶ。
泣いている眞麻。
寄り添う友人たち。
イラッとして、さらにシャッターボタンを押す。
カシャッ。
カシャッ。
『このガキ!!
なめやがって……………』
ハゲ男は顔を真っ赤にし、
サナを殴った。
一瞬、目の前が白く光る。左頬が麻痺したような、変な感覚。
_____え………………
ハゲ男の太い指先が首を掴んでいた。
『何す………、警察呼ぶわ…………よっ……』
めり込んでゆく指先。
『つけあがるんじゃないぞ!!!ふざけやがって』
ハゲ男の指先の力は強い。
薄れてゆく意識。息ができない……………!
恐怖から、足が竦んでしまった。
力が入らない。
手が空中を引っ搔く。
もう少し、からかってやろっと。
サナは『フン。
待ちなさい?特別にしてあげるわ、このサナ様が』
と鼻を鳴らしバッグから携帯を取り出した。
ツカツカ戻り、
ハゲ男に『どうしたいの?
言ってごらん?』とキツく言う。
『さ……………触らせてくださいっ………』
頬を紅潮させ、
ハゲ男はサナを見上げた。
ワイシャツのボタンを外して下着が見えている。
オヤジが着る、ダサい下着だ。
カシャッ。
スマホで写真を撮ってやる。
『…………………えっ……………』
ハゲ男は驚く。
『どお?
シャッター越しの顔、滑稽よ』
興奮してきた。クックックックッと自分のものとは思えない笑いが出る。
カシャッ、カシャッと何枚もボタンを押す。
『____何するんだ!!やめろ!!』
突然、ハゲ男が立ち上がりスマホを奪う。
『何すんのよ!返しなさいっ』
サナは慌ててハゲ男のワイシャツを掴む。
『写真なんて聞いてないぞ!
私には会社での立場だってあるんだっ』
激昂するハゲ男。
スマホを取り返したサナは、
怒りが湧いた。
『は?
バッカじゃない?こんなトコに来といて、
撮られるのが嫌だもないでしょ!!
虐げられることでしか興奮しないのに』
____教室が浮かぶ。
泣いている眞麻。
寄り添う友人たち。
イラッとして、さらにシャッターボタンを押す。
カシャッ。
カシャッ。
『このガキ!!
なめやがって……………』
ハゲ男は顔を真っ赤にし、
サナを殴った。
一瞬、目の前が白く光る。左頬が麻痺したような、変な感覚。
_____え………………
ハゲ男の太い指先が首を掴んでいた。
『何す………、警察呼ぶわ…………よっ……』
めり込んでゆく指先。
『つけあがるんじゃないぞ!!!ふざけやがって』
ハゲ男の指先の力は強い。
薄れてゆく意識。息ができない……………!
恐怖から、足が竦んでしまった。
力が入らない。
手が空中を引っ搔く。