この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
あいの向こう側
第28章 BIG BORN!
あたしのママはバカだ。


『気取っちゃってさ、
バカみたい』

『ね~』

あたしを見下げるクラスメイトよ、君たちは間違っていない。



あたしはカバンを背負って教室を出る。

たくさんの視線はやはり痛い。


カバンには好きなノベライズ小説が5冊入っていて、
参考書は机の中に置いて帰る。




『…………ああ…………今日も疲れた……』
あたしは現代語でいわゆるボッチだ。
玄関を出て花壇にある小路を歩く。


理由はというと……………



『あ!あい~、待ってよ!』

陸上グラウンドから飛んできた声。


どよめく帰宅する生徒たち。
皆の視線があたしに集中した。


あたしは仕方なく振り返る。




駆ける足音さえ軽快に感じるのは気のせいかな?


『あい!
うっし、顔見れたや』


あたしは顔を見上げた。



関口想眞(せきぐちそうま)、
陸上部のホープ。


身長178センチ、体重不明(だがスレンダー)、
血液型A型、学業成績優秀で毎回テストでは必ずトップ5入り。


しかも爽やかイケメンときた。


モテないはずがない。


あ、今あたし中3で関口想眞も同い年です。




それはさておき。



あたしは想眞をジーッと見つめた。

『ん?
そんな見なくても……………』
想眞は頬を赤らめ目を逸らした。


『じゃなくて!
学校で話しかけないでって言ったでしょう!』



想眞は額の汗を肘で拭った。


大きな二重まぶたの瞳。
少し茶色いのは何故かしらん。



『は?
付き合ってんのに変じゃない?
話しかけないなんてさ』
/263ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ