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あいの向こう側
第28章 BIG BORN!
『できたよ~』
倹しい母子ふたりの生活。
あたしは蕎麦をリビングに運ぶ。
ウトウトしていたのだろう、ママはガバッと起き上がった。
そして笑う。
『やったぁ、哀のお手製蕎麦久しぶり!』
あたしは向かい合って座り、
蕎麦を啜った。
____________________
『なぁ……………そんな嫌?』
『いやー…………じゃないけど』
陸上部が休みの金曜日のこと。
帰りに想眞くんちに寄った。
「親、遅くまでいないから」
あわわ、よくある展開じゃん!
あたしは咄嗟に下着の色を思い浮かべる。
よし、大丈夫。
キスをして、
押し倒されたとこであたしは制した。
初めてじゃないんだ。
初めてじゃないから、怖いわけじゃない。
だけど…………………
これをすると益々あたしは孤立するんじゃないかなと思う。
はだけた想眞くんのシャツから、
胸筋が見える。
大きな手は、
あたしの小さな胸を掴んで弄る。
『恥ずかしいよ…………』
『嫌じゃないならさ…………』
顔が近づく。
唇が触れ合う。
気持ちいー…………………。
あたしだって不感症じゃないのだ。
気持ちいいことはしたい。
身を任せるか。
流れに。
倹しい母子ふたりの生活。
あたしは蕎麦をリビングに運ぶ。
ウトウトしていたのだろう、ママはガバッと起き上がった。
そして笑う。
『やったぁ、哀のお手製蕎麦久しぶり!』
あたしは向かい合って座り、
蕎麦を啜った。
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『なぁ……………そんな嫌?』
『いやー…………じゃないけど』
陸上部が休みの金曜日のこと。
帰りに想眞くんちに寄った。
「親、遅くまでいないから」
あわわ、よくある展開じゃん!
あたしは咄嗟に下着の色を思い浮かべる。
よし、大丈夫。
キスをして、
押し倒されたとこであたしは制した。
初めてじゃないんだ。
初めてじゃないから、怖いわけじゃない。
だけど…………………
これをすると益々あたしは孤立するんじゃないかなと思う。
はだけた想眞くんのシャツから、
胸筋が見える。
大きな手は、
あたしの小さな胸を掴んで弄る。
『恥ずかしいよ…………』
『嫌じゃないならさ…………』
顔が近づく。
唇が触れ合う。
気持ちいー…………………。
あたしだって不感症じゃないのだ。
気持ちいいことはしたい。
身を任せるか。
流れに。