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あいの向こう側
第4章 あの日の続き
社務所から『あれ?
物置から音しなかった?』と宮司さんの声が聞こえた。
2人は顔を見合せ、
(怒られないかな?)
(しーっ。
しゃがんで黙ってようぜ)
と背を屈めて息を潜めた。
『ああ、
何だ野良猫か…』
外でニァーと猫の声がして、
宮司さんの足音が遠ざかって行った。
2人はホッとして笑った。
『あーあ。
明日は体育2時間もある〜』
奈美が愚痴る。
運動が苦手なのだ。
『1時間は保健体育だろ?』
『うん。
性……教育だってさ』
初(うぶ)な奈美は詰まりながら言う。
『ふーん』
床に座り、脚を投げ出した。
『またお母さんに怒られちゃうなぁ、
制服泥だらけだ〜って…………
―祐二が、奈美を抱きすくめた。
物置から音しなかった?』と宮司さんの声が聞こえた。
2人は顔を見合せ、
(怒られないかな?)
(しーっ。
しゃがんで黙ってようぜ)
と背を屈めて息を潜めた。
『ああ、
何だ野良猫か…』
外でニァーと猫の声がして、
宮司さんの足音が遠ざかって行った。
2人はホッとして笑った。
『あーあ。
明日は体育2時間もある〜』
奈美が愚痴る。
運動が苦手なのだ。
『1時間は保健体育だろ?』
『うん。
性……教育だってさ』
初(うぶ)な奈美は詰まりながら言う。
『ふーん』
床に座り、脚を投げ出した。
『またお母さんに怒られちゃうなぁ、
制服泥だらけだ〜って…………
―祐二が、奈美を抱きすくめた。