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あいの向こう側
第4章 あの日の続き
祐二は突然奈美を抱き締めた。


力強く………

ぎゅううっと。


『…………インク臭い!
うっ……うう………』
奈美は祐二の服に額をおしつけて泣く。


祐二はそのまま黙って奈美を抱えていた。



10分ほどそうしていたか。奈美は泣くだけ泣いた。

少し落ち着き息を吐く。


負の感情を出しきると、
力が抜けた。


『………ごめん、
八つ当たりだ………』


そう言うと、
奈美は立ち上がり川の中流に向かって手を伸ばした。

空気を、
たくさん集めるように手を伸ばす。


祐二は横でただ立っていた。


―――――車に戻る。

足がずぶ濡れ……奈美は靴と靴下を脱いだ。

車内の電灯だけが照らしている。

祐二の手が、
奈美の白く細い足首を掴む。
『……冷えきってる』

薄灯りの下で、
祐二と目が合った。

どちらからともなく、
唇を重ねた。
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