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あいの向こう側
第9章 blue
私はトレイを返却口に戻すと、
別の社員とお喋りしているサリを残して食堂を出た。


ドン、と肩がぶつかった。
『!すみません』
『こちらこそすみませ………あ』
私は立ち止まる。

ぶつかったのは販促イベントで一時期一緒に仕事をした、
営業の田方陽人【たかたはると】………


『ああ、相楽さん……
元気?』
田方はぎこちなく訊ねてきた。


『はい、元気です……
田方さんもご多忙ですよね』
私も気まずい。
無意識に目を逸らしてしまう。


販促イベントの仕事をしたあと、
田方は私に『良かったら付き合ってくれないかな』と告白してきた。


2〜3回デートらしいお出かけをした。



優しく穏やかな田方だが、私はどうにも話が噛み合わなくてお断りしてしまった。


怒りはしなかったものの、断った私はどうも気まずい。
立ち去ろうとすると。
田方は『あのさ、
相楽さん………』
と声を掛けてきた。


『はい?』
振り返ったとき、
『田方さーん!
部長がS電機との契約書探してるってー』と女子社員の声が飛んできた。


田方は『あー、直ぐ行きます!』
とチラリと私を見て去っていった。



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