この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
あいの向こう側
第9章 blue
大概部屋に来るのは週末だったから、
すっかり定着していてそれが当たり前のように思っていた。


蒼生はパーカーに細身のダメージデニムというラフなファッション。



『友達がくれたから食べるかなぁと思って』
と手提げビニール袋を差し出す。


私が鍵を開けると当然のように入ってきた。



『お、
和楽堂【わらくどう】の抹茶ロール?』


リビングのソファーに座りながら蒼生はテーブルに薄ピンク色のビニール袋を置く。



最近オープンしたばかりの有名な抹茶専門店の、
ロールケーキだった。



『うん。
同級生のコが2時間並んで買ったんだって。

りかさんも好きだろーなと』


私は羽織り服を脱ぎ、
出勤用のタイトスカートも脱いで私服(いつものパーカーに部屋着ショートパンツだ)
に着替えた。


『へええ、
あそこ並んでも未だGETし辛いのに。
――――あ』

ニコニコ笑っている蒼生に、
『………それってマズいんじゃないの?』と上目遣いに訊ねた。
『?何が?』


『………女の子でしょう?くれたのって。
2時間待ちで買うのは…………私が貰っちゃダメなやつじゃない?』


蒼生はきょとんとしたあと、
『え、良いじゃん別に?
俺が貰ったんだし。
食べようよー』
といそいそ包みを開く。

私が「うーん」と首を傾げると、
蒼生はふと私を見て『あ、もしかして………
こっちが先?』
と大きな手のひらで私の顔を挟み唇を落とした。





/263ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ