この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
桜舞うあの日のままで
第20章 桜舞うあの日のままで
 思わず、風香が呟く。

「綺麗……」

「ホントだな。やっぱ、あの木が一番かも。今年も」

 しみじみ呟く悠に、風香も「うん」と頷いて同意してから言葉を続けた。

「去年も綺麗だったよね」

「ああ、覚えてるぞ。あのときは夜桜だったか」

「……ねぇ、悠……」

「今夜も一緒に見るか?」

「え?!」

 まるで心を見透かされたような気がして、風香は驚きの声をあげた。

 悠は嬉しそうに言う。

「やっぱり図星だな。そりゃ、今風香が何を考えたかくらい、俺にも分かるって。俺たち、何年来の付き合いだと思ってるんだ。それに、今のはかなり分かりやすかったし」

「じゃあ、お願い。夜桜も一緒に楽しもうね」

「うん」

 そして二人は桜へと視線を戻した。

 風香は「ここしかない」という空気を感じ、いよいよ告白しようと唾を飲み込んだ。

 ところが―――。




/286ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ