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intimidation love
第2章 保健室での秘め事

先輩は一瞬動きを止めて私を見下ろしていたが、すぐに表情を和らげ今度は額にキスをした。
「俺だって本当は抱くつもりなかったけど、気が変わったんだよ。それに、セフレにしてって言ってきたのはヨシノちゃんの方でしょ」
「…やめて下さい。抱かれるだけがセフレじゃないでしょう。私は先輩に触りたいだけで、触られたくないんです。私、セックスなら間に合ってますから」
「強がっちゃって。少しは素直になったら?」
「女なら誰でも自分の思い通りになると思ってるんですか?自惚れも大概にしてくれませんか」
どこまでも拒絶の意思を示す私に、先輩は心底面倒臭そうに舌打ちをした。
「じゃあ俺はどうすればいいわけ?」
「大人しくしてればいいって、前にも言ったじゃないですか」
私は先輩の下から抜け出し、ベルトに手を掛けた。
呆れた様子で、先輩は言う。
「君さあ、そんなにフェラが好きなの?」
「好きですね。余裕のない先輩の顔が見れるんで」
「とんだ変態だね」
「先輩に言われたくありませんけど」
私と先輩は、お互いに罵り合う。
もう完全に、私が先輩に好かれる事はないだろう。
どうせ、きっと最初からそんな可能性なんて無かった。
ベルトを引き抜き、先輩に覆い被さった。
すると先輩は、怪訝な顔をする。
「…何する気?」
「先輩が言う事聞こうとしないから悪いんですよ。これから先一度でも暴れたり余計な口を開いたりしたら、本当にあの画像ばらしちゃいますから」
先輩の両手を一つに纏め、持っていたベルトで拘束する。
出来れば先輩の綺麗な肌に傷を付けたくはないので、そこまできつく締めてはいない。
「何ですかその生意気な顔」
「………」
「気に入らないです」
こんな風に扱われるのが、屈辱的なのだろう。
睨み付けて来る先輩を見下ろしながら、私は笑った。
「大丈夫です、少しの間だけですから」
おかしい。
こんな事は間違っている。
頭では、わかっているのだ。
それなのに、倒錯的な行為に脳内が痺れて行く。
この時間だけ、先輩は私のものだ。
先輩は今、私だけを見ている。
それがどんなに憎々しげな眼差しだろうと、先輩の瞳には今私だけが映っている。
歪んだ優越感が、私を支配する。
全てが終わった後に感じる寂しさや虚無感なんて、今はどうでも良かった。
ただ、私という存在を先輩に示したかった。
「俺だって本当は抱くつもりなかったけど、気が変わったんだよ。それに、セフレにしてって言ってきたのはヨシノちゃんの方でしょ」
「…やめて下さい。抱かれるだけがセフレじゃないでしょう。私は先輩に触りたいだけで、触られたくないんです。私、セックスなら間に合ってますから」
「強がっちゃって。少しは素直になったら?」
「女なら誰でも自分の思い通りになると思ってるんですか?自惚れも大概にしてくれませんか」
どこまでも拒絶の意思を示す私に、先輩は心底面倒臭そうに舌打ちをした。
「じゃあ俺はどうすればいいわけ?」
「大人しくしてればいいって、前にも言ったじゃないですか」
私は先輩の下から抜け出し、ベルトに手を掛けた。
呆れた様子で、先輩は言う。
「君さあ、そんなにフェラが好きなの?」
「好きですね。余裕のない先輩の顔が見れるんで」
「とんだ変態だね」
「先輩に言われたくありませんけど」
私と先輩は、お互いに罵り合う。
もう完全に、私が先輩に好かれる事はないだろう。
どうせ、きっと最初からそんな可能性なんて無かった。
ベルトを引き抜き、先輩に覆い被さった。
すると先輩は、怪訝な顔をする。
「…何する気?」
「先輩が言う事聞こうとしないから悪いんですよ。これから先一度でも暴れたり余計な口を開いたりしたら、本当にあの画像ばらしちゃいますから」
先輩の両手を一つに纏め、持っていたベルトで拘束する。
出来れば先輩の綺麗な肌に傷を付けたくはないので、そこまできつく締めてはいない。
「何ですかその生意気な顔」
「………」
「気に入らないです」
こんな風に扱われるのが、屈辱的なのだろう。
睨み付けて来る先輩を見下ろしながら、私は笑った。
「大丈夫です、少しの間だけですから」
おかしい。
こんな事は間違っている。
頭では、わかっているのだ。
それなのに、倒錯的な行為に脳内が痺れて行く。
この時間だけ、先輩は私のものだ。
先輩は今、私だけを見ている。
それがどんなに憎々しげな眼差しだろうと、先輩の瞳には今私だけが映っている。
歪んだ優越感が、私を支配する。
全てが終わった後に感じる寂しさや虚無感なんて、今はどうでも良かった。
ただ、私という存在を先輩に示したかった。

