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intimidation love
第1章 恋は盲目
常に明るく気さくな先輩は、男女問わず人気者だ。
彼は常に人に囲まれていて、顔見知りですらない私が近付くにはハードルの高過ぎる存在だった。
だから、今こうして私に笑い掛けてくれる事はきっと奇跡に近い。
もし、来てくれなかったらどうしようかと不安だった。
手紙なんて、読まずに捨てられる可能性もあった。
高揚する気持ちを隠そうと、私は必死に平静を装った。
「じゃあ、説明してもらえるよね?」
先輩が私の手紙を読み上げる。
「秘密をばらされたくなかったら、昼休み校舎裏まで来て下さい。これ、どういう事なのか説明して?」
先輩は笑顔を崩す事なく、私に詰め寄る。
喉の震えをどうにかしなければと、唾を呑み込んだ。
「…私、知ってるんです」
告白する為に、私は先輩を呼び出したわけじゃない。
脅迫する為に、先輩を呼び出したのだから。
…どうやら、恋は人を盲目にすると言うのは本当らしい。
そうやって言葉にするだけなら可愛らしく聞こえるが、そのは方向性を間違えてしまう人間も中にはいる。
その良い例が、私である。
彼は常に人に囲まれていて、顔見知りですらない私が近付くにはハードルの高過ぎる存在だった。
だから、今こうして私に笑い掛けてくれる事はきっと奇跡に近い。
もし、来てくれなかったらどうしようかと不安だった。
手紙なんて、読まずに捨てられる可能性もあった。
高揚する気持ちを隠そうと、私は必死に平静を装った。
「じゃあ、説明してもらえるよね?」
先輩が私の手紙を読み上げる。
「秘密をばらされたくなかったら、昼休み校舎裏まで来て下さい。これ、どういう事なのか説明して?」
先輩は笑顔を崩す事なく、私に詰め寄る。
喉の震えをどうにかしなければと、唾を呑み込んだ。
「…私、知ってるんです」
告白する為に、私は先輩を呼び出したわけじゃない。
脅迫する為に、先輩を呼び出したのだから。
…どうやら、恋は人を盲目にすると言うのは本当らしい。
そうやって言葉にするだけなら可愛らしく聞こえるが、そのは方向性を間違えてしまう人間も中にはいる。
その良い例が、私である。