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intimidation love
第3章 吉野と一葉

私がシオリ先生の事を口にした途端、先輩はあからさまに不愉快そうに顔を歪めた。
先輩の態度は、まるで私がシオリ先生の名前を口に出す事すら許さないと言っているように思えた。
私には、シオリ先生のように魅力的な部分なんて何一つない。
外見だけじゃなく心まで醜いなんて、最早救いようの欠片もない。
羨望と嫉妬が入り交じった、ぐちゃぐちゃな感情が私の中を渦巻いている。
更に、シオリ先生に対する罪悪感と優越感。
その裏に隠れた劣等感が、常に自分に付き纏っていた。
「…別に私は先輩とシオリ先生が付き合ってたとしても誰にも言うつもりありませんから。でも、軽々しく好きだなんて言うのは失礼だと思います…そうやって勘違いさせてしまった女の人達にも、シオリ先生にも」
尤もらしい事を言ったところで、今の私には少しの説得力もない。
私はただ、自分に言い聞かせているだけなのだ。
勘違いなんて、私は絶対にしないと。
掴まれていた腕がようやく自由になり、私はゆっくりと先輩から離れた。
「…は?付き合う?」
先輩は唖然とした顔で私を見つめた後、すぐに吐き捨てように言った。
「そういう勝手な妄想やめてくんないかな。誰があんなアバズレなんかと」
今度は私の方が唖然とする番だった。
「何もわかってないね、ヨシノちゃんは」
「え…?」
先輩は呆れたように、大きな溜息を吐く。
「あいつ、見た目だけなら清純そうに見えるけど、めっちゃヤリマンだから」
「…な、」
「だいいち、校内で喜んでセックスするような女がまともなわけないでしょ」
先輩の態度は、まるで私がシオリ先生の名前を口に出す事すら許さないと言っているように思えた。
私には、シオリ先生のように魅力的な部分なんて何一つない。
外見だけじゃなく心まで醜いなんて、最早救いようの欠片もない。
羨望と嫉妬が入り交じった、ぐちゃぐちゃな感情が私の中を渦巻いている。
更に、シオリ先生に対する罪悪感と優越感。
その裏に隠れた劣等感が、常に自分に付き纏っていた。
「…別に私は先輩とシオリ先生が付き合ってたとしても誰にも言うつもりありませんから。でも、軽々しく好きだなんて言うのは失礼だと思います…そうやって勘違いさせてしまった女の人達にも、シオリ先生にも」
尤もらしい事を言ったところで、今の私には少しの説得力もない。
私はただ、自分に言い聞かせているだけなのだ。
勘違いなんて、私は絶対にしないと。
掴まれていた腕がようやく自由になり、私はゆっくりと先輩から離れた。
「…は?付き合う?」
先輩は唖然とした顔で私を見つめた後、すぐに吐き捨てように言った。
「そういう勝手な妄想やめてくんないかな。誰があんなアバズレなんかと」
今度は私の方が唖然とする番だった。
「何もわかってないね、ヨシノちゃんは」
「え…?」
先輩は呆れたように、大きな溜息を吐く。
「あいつ、見た目だけなら清純そうに見えるけど、めっちゃヤリマンだから」
「…な、」
「だいいち、校内で喜んでセックスするような女がまともなわけないでしょ」

