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intimidation love
第4章 膠着

考えたくないと思うのに、中々そう上手くは行かなかった。
少なくとも、先輩が卒業するまでは逃れられないのかもしれない。
どこに居ても目立つ先輩を見掛けては、すぐにその場から逃げ出した。
前みたいに、密かに目で追う事すらも出来なくなった。
どうせ先輩は私に気付かないのだから、そんな事をいちいち気にしたって意味なんてないのに。
「やっぱり、保健室行った方がいいんじゃない?」
心配そうな面持ちの友人に勧められ、私は頷いた後おもむろに席を立った。
「…そうしようかな」
「付いて行こうか?」
「うん…でも大丈夫だよ」
「わかった…先生には伝えておくから」
「ありがとう」
少し、寝かせてもらえれば楽になるだろう。
昔はたかが寝不足くらいで保健室を使わせてもらうのは申し訳ないと思ったりしていたが、その事にはとっくに慣れてしまった。
だけど、高校に入ってからはその頻度も高くなった気がする。
ハル君が居るから、というのも理由にあるのかもしれない。
少なくとも、先輩が卒業するまでは逃れられないのかもしれない。
どこに居ても目立つ先輩を見掛けては、すぐにその場から逃げ出した。
前みたいに、密かに目で追う事すらも出来なくなった。
どうせ先輩は私に気付かないのだから、そんな事をいちいち気にしたって意味なんてないのに。
「やっぱり、保健室行った方がいいんじゃない?」
心配そうな面持ちの友人に勧められ、私は頷いた後おもむろに席を立った。
「…そうしようかな」
「付いて行こうか?」
「うん…でも大丈夫だよ」
「わかった…先生には伝えておくから」
「ありがとう」
少し、寝かせてもらえれば楽になるだろう。
昔はたかが寝不足くらいで保健室を使わせてもらうのは申し訳ないと思ったりしていたが、その事にはとっくに慣れてしまった。
だけど、高校に入ってからはその頻度も高くなった気がする。
ハル君が居るから、というのも理由にあるのかもしれない。

