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intimidation love
第4章 膠着
「酷い?どっちが。同じ尻軽でも、シオリみたいな女の方がずっとマシかもね。あいつはちゃんと自覚してるから、自分が尻軽だって事。それに比べてヨシノちゃんはさあ…そんなんでよく俺に酷いだなんて言えるよね」

「…もういいです。やめて下さい」

「やめない。だってムカつくんだもん。あの時…屋上にあいつ呼んだの、どうせヨシノちゃんでしょ?そんなに俺に見せ付けたかった?」

「違います…!ハル君は、私を心配して…」

「あー、はいはい。言い訳は後でいくらでも聞いてあげるから」

「後でって……っ!」

突然両脇に差し込まれた先輩の腕に体を持ち上げられた私は、思わず息を呑んだ。
ふわりと宙に浮いた私の体は、先輩にしがみつくような形で抱き上げられてしまった。

「やっぱり、見た目通り軽いね。ヨシノちゃんて体重いくつ?」

「な、」

「もう少し太った方がいいんじゃない?細過ぎる子って、あんまり抱き心地が良くないから」

なんて失礼なのだと怒りたくても、驚き過ぎて言葉も出ない。

「落とされたくなかったら、暴れないでね?」

先輩はベッドまで足を運んだ後、そっと私の体を横たえた。
呆然としていた私は慌てて起き上がろうとするが、すかさず伸し掛かって来た先輩によって体を押し戻された。

「約束通り、終わらせたらちゃんと帰るから安心して?」

すっかり意味を履き違えていた私を見下ろす先輩の艶やかな笑みが、くらくらと目眩を誘う。
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