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intimidation love
第1章 恋は盲目
先輩は目を丸くした後、何がおかしいのか突然噴き出した。

「ははっ、マジで言ってる?俺、君みたいな子相手じゃ正直勃たないと思うよ?」

馬鹿にされているのだと思うと、かっと顔が熱くなった。

「セフレじゃなくて、恋人ごっこならいくらでもしてあげるけど」

「…そんなの必要ありません。言いましたよね?先輩の意思は関係ないって」

「もっと自分を大事にした方がいいんじゃない?俺みたいのに構ってないでさ」

先輩の子供を諭すような対応には、我慢ならなかった。

チャイムが鳴り終えるのを待ってから、私は無言で先輩の手を引いた。
静まり返った廊下には、私と先輩の足音だけが響いている。

「ねえ、どこ行くの」

先輩の質問には答えずに、目的の場所へと歩いて行く。
一階の廊下奥にある部屋の前で足を止めた私に、先輩は首を傾げた。

「…何で保健室?」

「大丈夫です。鍵は開いてますけど、先生は居ない筈ですから」

何でそんな事を知っているのだと言いたげな先輩を無視して、扉を開ける。
嗅ぎ慣れた消毒液や薬品特有の匂いが、鼻を掠めた。
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