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intimidation love
第4章 膠着
「…本当に、馬鹿ですね私。こんな事になるなら、先輩になんて近付かなきゃ良かった」

そう口にした自分が今、泣いているのか笑っているのかすらもわからないなんて、本当に可笑しくなってしまったのだろうか。

「今更、後悔しちゃってるの?」

「今更じゃなくて、ずっと前から後悔してます」

「…そっか。でも、もう遅いからね?」

「…わかってます」

今度こそ、私は笑っているだろうか。
出来れば、先輩の目にはあまり不格好に映りたくない。
散々見るに耐えない姿を曝してしまった後では、もう意味がないのかもしれないが。

「…この世の終わりみたいな顔しないでよ」

ようやく先輩の唇は私の手首から離れたが、掴んだままの手は放してくれなかった。

「そんな顔、してますか」

「してるよ。本当に、ヨシノちゃんは俺を傷付けるのが得意だよね」

「…それは、お互い様じゃないですか」

「だって俺は、わざとそうしてるから」

私が傷付けたのは、先輩の自尊心だけだ。
だから先輩も、同じように私を傷付ける。
それ以外で、先輩が私なんかで傷付いたりする事などない。
本当に傷付いているのなら、そうやって穏やかな顔で笑ってなんかいられない筈だ。

「まあいいや、とりあえずこの話はもう終わり。まだ時間もあるし…仕切り直し、しよっか」

「…仕切り直し?」

時計はちょうど五時を指していて、ハル君が帰宅するまではまだ一時間以上ある。

「さっきの続き、しよ?」

先輩に耳元で囁かれた私は、ゆっくりと体を押し倒された。
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