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intimidation love
第4章 膠着
「まだ気持ち良くない?なら、俺の全部突っ込んでもいい?」

思わず耳を疑った。
もう随分と奥まで入っている筈なのに、まだ全部入っていないのかと思うとぞっとする。
今でも十分に苦しいのに、これ以上奥になんて入り込まれたら本当にどうにかなってしまう。

「も、無理ぃ…!」

「でも、気持良くないんでしょ?」

先輩の腰の動きは緩やかであれど、決して抽送が止まる事はない。

ぐじゅ、ぐち、ぐちゅぐちゅ。
擦れ合う粘膜の音に、まるで脳髄まで犯されているような錯覚に囚われる。
たぶん、もう既に私はおかしくなっていたのだ。
それでも、信じられなかった。
今みたいな緩慢な動きを、もどかしいと感じている自分が。


「素直に言えたら、もっとちゃんと動いてあげる」

「…はぁっ…あっ…!」

「あんまり長引くと、家の人帰って来ちゃうよ?」

…そうだ。
ハル君が帰って来る時間が少しずつ迫っているというのに、その事すら忘れ掛けていたなんてどうかしている。


「…ねえ、本当に気持ち良くない?」

絶対に、先輩は確信犯だ。
私に認めさせる為に、わざと焦らすような動きばかりを繰り返しているのだろう。
…だけどもう、抗えない。

「…気持ち、良いですっ…」

時間がないなんて理由は最早後付けで、今以上の快感を私は求めているのだから。
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