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intimidation love
第5章 暗闇に沈む時
「もう、大丈夫だよハル君…そろそろ、行く時間じゃない?」

「…ああ」

朝は、いつも私より先にハル君が家を出る。
二人一緒に登校するとさすがに目立ってしまうのもあるから、私はハル君と時間をずらして登校するようにしている。

「…ハル君?」

なのに、ハル君は中々そこから動こうとはしなかった。
私を抱き締める手も、全く緩まない。

「ハル君、もう行かないと…」

「わかってる」

ハル君の方が離れようとしないなんて、珍しいなと思う。
私はじっとハル君の顔を見上げたが、眼鏡の奥の瞳が何を考えているのかまでは読み取れなかった。

「…彼女は、要らない」

「うん…?さっき聞いたよ?それに、今はそう思っててもそのうち…」

不意にハル君の唇がそっと私の目元に触れ、更にきつく抱き締められる。

「…要らないんだ、本当に」

いつもと、何かが違う。
違和感を覚えながらも、結局私はハル君に何も聞けなかった。
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