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あおい風 あかい風
第2章 キス
 信じられない。
 どういうつもりなのっ。
 ふつう 「好きだよ」とか 「つきあおう」とか そうゆうことの後でしょう?
 キスとか あーゆーこととか。しかもっ あんなところで。いつ 誰が来るかもわからないあんなところで。

 ひどいっ。 ちっとも 大事にしてもらっていない。

 夜 お風呂に入りながら 自分の身体をながめてみた。男の子のようだ。どこもかしこもぺったんこ。わずかにふくらんでいる乳 房。今時の小学生だって もっとグラマーよね。でも、大輝は「かわいい」といってくれた。彼の舌の感触が甦る。ざらっとしているような ぬめっとしているような熱い舌。また 下腹のあたりがむずむずしてくる。「わたしって エッチなのかも」


 次の日は 練習に行かなかった。二階の教室から グランドを見下ろすと 大輝はすぐに見つけられる。ひときわ背が高く ひときわ 輝いている。気のせいか 誰かをさがしているように見える。

  大事にされていないのに あんなことは いや。

 次の日は 練習にでた。一日休んだだけでも お尻のあたりが重くなったように感じる。


 とにかく 離れたところで練習しよう。彼のことは見ないようにしよう。松本大輝なんて この世の中にいないのだと思うことにし よう。陸上競技のよいところは その気になれば 誰とも話さず ひとりで練習できることだ。        
 できるだけ隅のほうで練習した。
 わぁ 彼が こっちに来る。逃げ出したいけど どうすればいいのかわからない。おもいっきり首を横に向けていたら すれ違うときに ぼそっと「あそこで まってる」と言った。

 どきどきする。
 「きみが好きだ」といわれたくらい どきどきする。
  でも いかない。ぜったい いかない。「続き しよっ」って いうだけだもの。そんなの できない。そう決心したら 涙がでた。
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