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あおい風 あかい風
第2章 キス
 「知らなかったの?戸渡さんと 松本さんはつきあっているのよ。」
 怜子は マドンナと同じ吹奏楽部だから そんなことを知っているのだろう。わたしは 愚かにも 何も知らなかった。

 「ひどい話。さいてーの男じゃん。ほっんと さいてー」  
 うん。さいてーな男にキスされて 喜んでいたわたし もっとさいてー。

 「ファーストキスでしょう? ほっんと ひどいやつ」
 うん。ファーストキス。かなしいファーストキス。

 「おい。かえせよ。どーしてくれるんだっ、って話だよね」
 うん。どーして?って おしえてほしい。

 怜子が わたしの分まで怒ってくれたから ちょっと元気になった。
 あのとき 体育館に行かなくて 本当によかった。行ってたら もっと傷ついていた。今より もっともっと傷ついていた。あんな男 のせいで こんなにくるしいのはいや。


 なんでも 時間が薬。よくママが そういう。
 どんなことでも 時間が癒してくれる。じっと待てばいい。
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