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あおい風 あかい風
第2章 キス
 それなのに 突然 大輝があらわれた。

 忘れるために 彼がいないグラウンドで 一生懸命練習して タイムが少しよくなって 「ぜっこーちょーじゃん」と 自分に言い聞かせて 帰ろうとしていたとき。明日から試験が始まるはずの大輝が 校門のところで 両手を広げて とうせんぼをした。

 夕暮れがはじまり 暗くなりかけていたが 大輝が怒った顔をしているのはわかった。
 あんまり驚いたから かたまって動けなかった。
 「話をしよう」
 「はぁ?」だった。

 他に帰りかけている生徒もいて こっちをみている。それなのに 両手を広げて立っている。
 なにがなんだかわからず 背の高い彼を見上げていると
 「いこう」と手をひかれ また倉庫まで連れて行かれた。
 彼が引き戸を開けると 我にかえった。
 「いやだ。ぜったい いや。」
 大輝の大きな手から 手首を引き抜こうとするのに 
 「なにもしないから。はいって」
 それでも 手をふりほどこうとすると 大輝はわたしの腰に両手をまわし くるりと振り回すようにして ぼふんと マットレスに落とした。 その後 戸を閉めた。

 「こわがらないで。なにもしないから」 

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