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あおい風 あかい風
第2章 キス
よくわからなくなって 少し考える時間がほしかった。
いつのまにか 大輝が距離をつめて すぐそばまでにじり寄っている。
結月に笑われたのだ。
「ばっかじゃないの。そりゃあ だれだって逃げ出すわよ。そんなでかい図体で押し潰されたら」
「ちゃんと 好きです、とか つきあってください、とか 言って OKがでたら キスでしょう?。そうじゃあなきゃ、ただの痴漢だから」
ただの痴漢と 思われたままにしていたくない。
だいじなものが おびえて逃げ出し ひとり残されたあのとき。
とりかえしがつかないことをしてしまったように思えたあのとき。
胸が痛かった。初めて知る痛みだった。
今度は もっとマシなことができるかもしれないから。
ここから はじめから やりなおしたい。
。
いつのまにか 大輝が距離をつめて すぐそばまでにじり寄っている。
結月に笑われたのだ。
「ばっかじゃないの。そりゃあ だれだって逃げ出すわよ。そんなでかい図体で押し潰されたら」
「ちゃんと 好きです、とか つきあってください、とか 言って OKがでたら キスでしょう?。そうじゃあなきゃ、ただの痴漢だから」
ただの痴漢と 思われたままにしていたくない。
だいじなものが おびえて逃げ出し ひとり残されたあのとき。
とりかえしがつかないことをしてしまったように思えたあのとき。
胸が痛かった。初めて知る痛みだった。
今度は もっとマシなことができるかもしれないから。
ここから はじめから やりなおしたい。
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