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あおい風 あかい風
第2章 キス
 夢中で あたたかくすべらかなものの中に 目指すものをさがすが どこなのだろう、わからない。

 ペニスをこすりつけ 押し入ろう とするのに そこから進めない。
 濡れてまるでうごめいているような花びらのなかに ひとつだけこくん、とかたいものがあった。

 碧が「あぁん」と甘くつぶやいた。

 その声に 欲望が爆発し 大輝は こらえることができず 碧のお腹の上に 射精してしまった。
 こんなときは どうすればいいのだろう。

  「ごめん」

 潤んだ目がゆっくり閉じられた。碧は 今 おこったことをわかっていないのかもしれない。
 そう願いたい。

 脱ぎ捨てたTシャツで 碧のお腹のうえのものを拭き取った。次は スカートを直してやる。

  恥ずかしくて 自分が憎かった。
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