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あおい風 あかい風
第1章 雨
「こんなときでも 走るの 遅いな」
えっ・・・わたしのことですか? いやだなぁ・・・こわいなぁ・・・ 「
「そこ ぬれるでしょ。もっと こっちにはいれば?」
ひぇーーーー こわいよぉーーーー
でも 無視するのは もっと怖い。半歩 彼の方に寄った。
うつむいて気がついた。 濡れた体操服とスポーツブラを通して 寒さでちじこまり尖った乳首が ぽつんとみえる。わぁ はずかし い。どうにかごまかしたいと 両肩をすぼめ 腕を前で組んでみる。
「おれが こわいの?」
突然 そんなこと聞かれても そうなのですよ、とは いえないでしょう?
気温がさがり 寒くなってきた。濡れているせいで いっそう寒い。歯がかちかち鳴り始めた。 そのとき 稲妻が光り 大きなどーーーっんという雷の音がした。
「きゃっ」と 思わず手で顔を覆う。
いきなり 腕をつかまれ
「中に はいろっ」
引き戸を開けると ハードルがみえ 見慣れた場所だったのに気がつく。陸上部の倉庫だった。
180センチ以上ある大輝にとっては 152センチの碧は 子供とかわらないのだろう。碧は マットレスの上に ぽいっと 投げ出され あわててすぐに起き上がった。
えっ・・・わたしのことですか? いやだなぁ・・・こわいなぁ・・・ 「
「そこ ぬれるでしょ。もっと こっちにはいれば?」
ひぇーーーー こわいよぉーーーー
でも 無視するのは もっと怖い。半歩 彼の方に寄った。
うつむいて気がついた。 濡れた体操服とスポーツブラを通して 寒さでちじこまり尖った乳首が ぽつんとみえる。わぁ はずかし い。どうにかごまかしたいと 両肩をすぼめ 腕を前で組んでみる。
「おれが こわいの?」
突然 そんなこと聞かれても そうなのですよ、とは いえないでしょう?
気温がさがり 寒くなってきた。濡れているせいで いっそう寒い。歯がかちかち鳴り始めた。 そのとき 稲妻が光り 大きなどーーーっんという雷の音がした。
「きゃっ」と 思わず手で顔を覆う。
いきなり 腕をつかまれ
「中に はいろっ」
引き戸を開けると ハードルがみえ 見慣れた場所だったのに気がつく。陸上部の倉庫だった。
180センチ以上ある大輝にとっては 152センチの碧は 子供とかわらないのだろう。碧は マットレスの上に ぽいっと 投げ出され あわててすぐに起き上がった。