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あおい風 あかい風
第3章 まよい
 「おなか すいた。マック 行く?」
  デートだっ。うなづく。

 ふたり分なのに トレイが山積みになったので 飲み物は碧が持つ。大輝が お金を払ってくれた。
 デートだっ。デートだっ。

 通りに面した窓際に 並んで座った。
 窓の向こうは 車が行き交い 知らない人達が歩いて過ぎる。日常が広がっている。
  ふたりの間には 少し距離がある。まだ この距離を埋められない。

 「汗臭くないように 水泳部で シャワーかりた」
 「すごい汗だったから」

 無口な大輝と どきどきしっぱなしの碧では 話がはずまない。

 「戸渡さんと いとこなんですか?いつから?」
 驚いたように 「ずっと」
 「そうですよね。いとこだったら ずっといとこですよね」
 大輝が 声をたてて笑った。
 「おまえ おもしろいな」

 初めて聞く大輝の笑い声に 碧は驚いて やっと自分の言ったことの愚かさに気がついた。
 「ごめんなさい。緊張しちゃって」
 「おれも」
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