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あおい風 あかい風
第6章 いとこ
結月は 自分のファーストキスを思い出した。
チェロを教えてくれる教師。三つ年上だったが とても大人に思えた。その彼が 大人扱いしてくれていると嬉しかった。
精一杯背 伸びしてみせると キスは すぐに次に展開していった。
初めてのセックスは 音楽室だった。大輝の倉庫を笑えない。
大輝が顔を隠している指を二本ひっぱり 目を覗き込んだ。
「大ちゃん。普通はね 好きです。ぼくと付き合ってください、って言うのよ。それでOKだったら キスしていいのよ」
自分の時はどうだっただろう。「すき」とは言ってもらっていない。
「そうじゃなきゃ ただの痴漢だから」
チェロを教えてくれる教師。三つ年上だったが とても大人に思えた。その彼が 大人扱いしてくれていると嬉しかった。
精一杯背 伸びしてみせると キスは すぐに次に展開していった。
初めてのセックスは 音楽室だった。大輝の倉庫を笑えない。
大輝が顔を隠している指を二本ひっぱり 目を覗き込んだ。
「大ちゃん。普通はね 好きです。ぼくと付き合ってください、って言うのよ。それでOKだったら キスしていいのよ」
自分の時はどうだっただろう。「すき」とは言ってもらっていない。
「そうじゃなきゃ ただの痴漢だから」