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あおい風 あかい風
第7章 電車
次のデートでは 入り口の狭いビルの地下で開催されるライブに連れて行ってくれた。

「きっと気に入るよ」と言われてついて行ったが 大騒音としか思えない人だかりに 気分が悪くなった。
佑介に もう出たい、と伝えたいのだが うるさすぎて なかなか気づいてもらえない。やっとのことで 佑介の腕を掴むことができた。
騒音に負けないよう大きな声で
「だいちゃん もうかえりたい」
声に出して 「あっ」と思ったが 佑介は気がつかなかったようだ。

ふたりで ビルの外に出ると 結月は汗をかいて疲れきっていた。
佑介は 軽い興奮状態で ライブを楽しんだ様子だった。笑いながら
「ダメだった?気に入らなかったようだね」
ガードレールに腰掛るようにしている結月の 汗で張り付いた前髪に しばらく指を絡ませていたが キスをしてきた。
舌を差し入れ 唇の裏をこする。結月は応えることができない。
「咽喉がかわいちゃって」
佑介は ふっと笑うと 近くの自販機でお水を買って来た。よく冷えたそれを結月のおでこに当てた。
「おいしい・・・生き返った」
結月がにっこりすると 佑介も笑い返す。 もう一度 軽くキスすると
「次に行くよ。大丈夫。次は うるさくないから」

 静かな画廊で 結月が知らない人の絵を見た。
 佑介が手を握ってきた。背の高い人が隣にいる、ということが 結月には心地よかっ た。

  また 約束した。
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