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あおい風 あかい風
第7章 電車
こういうことを 「付き合っている」と世間ではいうのだろうか、と思った。

結月は ほとんど化粧をしない。頬紅をひと刷けさしただけで 急に装った顔立ちに変わる。 それがイヤだった。
洋服にも あまり関心がなかった。色にだけは はっきりとした好みがあったが デザインはシンプルなものであればよかった。

佑介の装いはさりげなくて品があった。みえないところにお金をかけているようだ。ときおり おぼっちゃん、の雰囲気が感じら れた。そんなところに 安心感があるのか 結月は 次第に佑介の明るさに馴染んだ。

佑介は 結月が どこにも行ったことがないことに驚いていたが それを楽しんでもいた。

大学野球に連れて行き 一緒に肩を組んで応援に加わった。野球帽をかぶらせてもらい きょとん、としている結月をからかったり した。

スポーツジムに行ったとき レンタルの水着を着た結月を見て 「そんなナイスボディを 今までどこに隠していたの?」 と息を呑んでみせた。

 大輝のいない人生に慣れたい一身で 佑介との時間を増やしていった。

 その他の時間は 音楽と勉強に費やした。音楽は 彷徨う結月の心を ひとつところに留めさせてくれた。音楽の世界にいれば ひとりぼっちを感じない。
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