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凌辱のストーリー~雌犬に堕ちていく「涼子様」
第17章 白い波2
(本当に・・・。)

最高の唇だと、山岡と理恵は思った。

ぷっくりと弾力があり、形が良い。

キスだけで、いってしまいそうである。

実際「あの日」にしたクチヅケの味は格別であった。

理恵は涼子と舌を絡ませながら、何度も昇ってしまったのである。

その愛おしい涼子の唇が、山岡に吸い取られている。

あれほど毛嫌いしていた男の舌に、されるがままになっている。

(ああああ、私・・・キスしているのね。夫以外の男と・・・・あの、憎むべき山岡と・・・。)

不条理な快感が湧き上がる。

ヤニの味が口中に広がる。

ビデオで自分の痴態を実際に見た涼子は、連日悩まされ続けていた幻影が本当であった事を認めたのである。

否定していた快感が、実は真実だったのだ。

取り返しのつかない罪を犯してしまった事実を悟った事で、涼子の理性の糸はプッツリと切れてしまったのだ。

『お前は淫乱なマゾだ。』

かき消そうと懸命に否定していた虚像の通り、そのままの自分が映っていた。

獣になった涼子がそこにいたのだ。

もう自分を騙す必要はない。

苦しみから開放されたのだ。

獣になって山岡に犯されたい。

どす黒い欲望から逃れるため、理性と戦う事もないのだ。

さあ、心から貪るのだ。

獣の、血の味を。
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