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第17章 白い波２

「んっ・・・ん・・・ね・・・ぇ・・。」

そしてオネダリするように。甘い吐息を吐きながら男の身体をよじ登っていく。

白い両足の付根から、愛液を滲ませている。

刺繍のついたパンティーはグッショリと濡れて、涼子の茂みをクッキリと見せていた。

山岡の太い腕を引き寄せた涼子は、浅黒い体にもたれながら腰を浮かすのだった。

「あっ・・・・ん・・・・。」

涼しさが、暴かれた事実を知らせる。

よじられたベージュの布は糸を引きながら、長い両足を滑っていくのだった。

裸になっていく。

素肌を晒していくに従って、涼子の心も一枚一枚理性の皮を脱いでいった。

生まれたままの姿になって、男に抱かれる。

何という開放感だろう。

夫ではない男に、全てを晒していた。

愛する理恵でもない。

あれほど嫌悪していた男に、である。

憎い男の顔を包むようにして引き寄せる。

ヤニ臭い唇に自分から舌をこじ入れ、吸い取っていく。

男もそれに応えるように、舌を絡ませる。

「んっふ・・・んっ、んっ・・・・んん。」

不条理な、切ない官能が込上げる。

（キス・・・してる・・。キ・・ス・・・。）

心の中で何度も呟いていく。

（山岡・・・さん・・・大嫌い・・・な）

更に燃えていく。

（私・・・キスしてるの・・・・してる。山岡さんと・・キス、してるの・・・・。）

自分から求めていくのだった。